■トピックス

2017年02月22日 伊豆パノラマ･ライド馬術大会2017年2月の報告 2017年2月10日(金)〜11日(土) 伊豆ホース･カントリー一帯特設コース(静岡県伊東市) 走行日当日は晴れ、気温1〜8℃、湿度29〜86％で冬季としては比較的安定した気候だったが、前夜の降雪によりコース上に残雪があり、競技コンディションとしては不良であった。 公認、非公認合わせ22エントリーが予定されていたが、ライダーの体調不良、積雪により馬運不可などの理由で最終的には6団体19人馬の出走となった。 準備運動から蹄鉄に雪が詰まり不安定な人馬があり、審判団、獣医師団、実行委員会で競技スタートが審議されたが、全ライダーに対し蹄鉄への雪詰まり注意、スリップ注意、走行速度の抑制など、安全に徹し、充分に注意して走行する、という指示のもと、予定通りのスタートが決定された。 JEF公認80km競技：3人馬、JEF公認60kmトレーニングライド(以下TR)：4人馬、40kmTR：9人馬、20kmTR：3人馬が午前7時から各種目別に15分間隔でスタートした。 JEF公認80km競技は1レグ30ｋｍを佐々木＆花子号組が、三木＆スウィングメゾンブランシュ号組、 80kmデビュー6歳馬騎乗の永島＆Jレミントン一世号組を引っ張り、積雪のあるコース状況の中、慎重に行くところ、走れるところを見極めメリハリのある走行をして平均時速12.7〜13.2kmで走行した。2レグ30ｋｍ、3レグ20kmは永島＆Jレミントン一世号組が先頭となり馬の走りやすいペースで走行。3頭のグループ走行で80kmを平均時速11.9kmで完走し、全頭がベストコンディション賞審査対象となった。審査の結果、経験豊富な2頭を退け、80km走行後の歩様検査でも他所見する若さ（余裕？）あふれるJレミントン一世がベストコンディション賞を獲得した。 このJレミントン一世はアラビアン･ホース･ランチで生産された馬で、父はアラブ種のレミントンスティール�U、母はスーパー道産子の姫桜で2011年生まれの6歳。日本在来種の血を引く競技馬として今後の活躍が期待される。 JEF公認60kmTRは1レグ30km走行後の獣医検査で道躰＆ハイランドJJ号組が歩様異常失権、2レグ30km走行中に古澤＆コリン号組が馬の疲れが著しく走行を中止し2人馬が完走できなかった。終始ペース調整をしていた西垣＆ルイサン号組、三木＆ブレーブキッド号組の2人馬は平均時速10km台で完走した。 40kmTRは1レグを20kmTRと同行し3時間以上費やした長嶋＆クッキー号組は1レグ後獣医検査を通過したが肢に軽傷があり、ライダーズオプションによる棄権となった。寺田＆シンジュ号組は気温が上がり雪も減った2レグ20kmを平均時速14kmで走行し完走した。 残りの7人馬、吉居＆ミルキー号組、天野＆げんじ号組、岩橋＆ラピーヌ･リュネール号組、西野＆鈴のハヤブサ号組、相沢＆豆次郎号組、稲村＆クリオ号組、40kmデビュー4歳馬に騎乗の小森＆エム･エトワール号組も含め4時間21分から4時間55分でゴールして完走となった。 20kmTRは、公認競技で先行したライダーより、コース上、場所によっては積雪が2センチほどあると報告があり、トレーニングライドの人馬には難しいコンディションのため制限時間(カットオフタイム)延長の提案があった。トレーニングライドの人馬はスタート直後にコース上で下馬し蹄の雪をとるなど苦戦しており、審判団と大会役員の審議の結果、20kmTRのみ10分延長とした。 制限時間延長の処置もあり、岸＆リン号組、渥美＆豆三郎号組、最年少中学生の伊藤＆ヤチヨリッキー号組の出走3人馬すべて完走となった 全体としては19人馬の出走、完走16人馬、完走率84.2％という結果となった。 今大会より、獣医検査前クルーエリアや厩舎通路に給湯設備が設置され、競技馬のウェルフェア向上に一歩前進した。大会施設を運営するアラビアン・ホース・ランチとともに更なる向上に努力したい。 2月大会結果表 JEF公認80km競技優勝＆BC賞の永島＆Jレミントン一世号組。 Jレミントン号は80km競技初挑戦にしての快挙、愛称はジェレミー、日本在来種の血を引き今後が期待されるニュースターだ。 JEF公認80km競技、2位：三木＆スウィングメゾンブランシュ号組、3位：佐々木＆花子号組。 1位の永島＆Jレミントン一世号組とともにグループ走行で悪コンディションのなか危なげなく完走した。 JEF公認60kmトレーニングライドをトップでゴールの三木＆ブレーブキッド号組、後続に10分以上の差をつけ余裕を持ってゴール。 ＜拡大＞ ＜拡大＞ ＜拡大＞