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20120601
牧場から
グレース、元気な男の子を出産―――出産経過を見守っていたランチスタッフ北池の詳細な報告をご一読ください。

5月30日(水)
20:25 陣痛が始まる。
      馬房の中をぐるぐる動き回り落ち着かない様子。前がきや発汗はないが、呼吸 が荒く、腹部を見て苦しそうになる。
      2回ほど寝たり起きたりを繰り返し、その後力み出す。
20:35 寝た状態で数回力むと羊膜に包まれた状態で子馬の足が出てくる。
      グレースは寝たまま少し足を広げるような感じで上手に力む。
20:40 子馬が後ろ足を少し残して、殆ど外へ出る。
      前肢が出てすでに破れていた羊膜をめくって、顔をだしてやる。
      グレースはまだ横になったままじっとしている。疲れた様子はあまり見られない。
      へその緒がすぐに切れないように、わざと動かずに暫くじっとしているように見える。
20:45 グレースが立ち上がり、その勢いで子馬は羊膜から完全に外へ出て、へその緒も自然に切れる。
      立ち上がるとグレースはすぐに子馬をなめ始める。
21:05 子馬は自力で1度立ち上がるが、すぐに倒れる。
      子馬は元気で活発に動く。グレースは体をなめ続け、子馬も立とうと頑張る。
      途中、親子共に横になり休む場面もあった。
21:38 子馬は自分の力でしっかり立つ。
21:43 ぶら下がっていたグレースの後産が落ちる。
      立ち上がった子馬は自分から動き、乳を飲みたそうにしている。
      グレースは立ち上がった子馬の体をなめたりして、子馬が動くと一緒に動く。
      子馬は立って元気に動いているが、乳のところへ上手くたどり着けない状態が続く。
      母子共にしっかりしており、時間もまだ問題はない為にそのまま見守る。
22:18 子馬は自力で乳へたどり着き、勢いよく飲み始める。
      始めは動き回っていたグレースも、ある時から子馬が乳を飲めるように動かずに待つようになり、
      時々子馬のお尻を押したり、乳を飲むように促す仕草が見られるようになった。
22:41 乳をしっかり飲んだ子馬はきばって自分で胎便を出す。

*出産はとてもスムーズで安産でした。
 グレースもやる事をよく分かっているようで、しっかり子馬の世話をしていました。
 初乳を飲むまで、人の手助けなしで出来ました。
 危ない場面もなく、安心して見守っていられました。

その後は、朝まで2時間ごとに見回り、今現在まで異常は無い。
見回った際に子馬が立っていることが多かったので、少し心配でしたが、(仔馬の中には、横にならないで衰弱してしまう子馬がいるそうです。)、朝の4時と5時半見回りの時には、横になってしっかり寝ていました。



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