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純血シャギャ種。シャギャ種というのは、18世紀からハンガリーのバボルナ牧場で、純血アラブ種の伝統を守ってきたものである。バボルナは、ヨーロッパで最も古い、そして最も重要なアラビア馬牧場の一つである。ハンガリーにおけるアラビア馬のブリーディングは、この牧場の設立と発展に、密接に結びついている。 バボルナは、1789年、4500ヘクタールの用地に設立された。設立当初の美しいバロック式の建物や丸天井の馬房などは、今も使われている。この牧場の目的は、中東の馬をかけあわせて、血統を一から作りだすことだった。余剰の馬は軍の補充馬として使われた。バボルナで繁殖した種馬は、国のサービス・ステーションにも個人所有の牧場にも広がり、ハンガリーのブリーディングの血統を改良するために貢献した。繁殖のために選ばれた馬たちは、3歳でまず鞍付け、次に引き具をつける。4歳になると25km(約15.5マイル)のトレイル・ライド、またはドライブで能力を試験する。このテストに合格した馬だけが牧場に登録される。雄の仔馬を試験する場合は、特別なケアをする。十分な素質と能力を示した馬だけが合格する。興味深いのは、多くの馬が同じ名前を持ち、付随するアラビア数字とローマ数字で違いを表していることだ。例えば、シャギャ]]Z、シャギャ]]]T、シャギャ]]]Uという風になる。 SHAGYA(シャギャまたは):始祖シャギャ、アラビア半島原産、1830年生まれ、1836年にアラビア半島から輸入、ベドウィン族の“Beni Saher”が生産。母国では、コハイル・シグラヴィの血統を引き継ぐ馬だった。シャギャは、ハンガリー最古のアラブ種血統の一つである。この血統のすべての馬は、シャギャの名を持ち、牧場で種馬番号をもらうと名前の後にそのナンバーをローマ数字でつける。この血統の特徴は、快活な態度、すばらしい歩様、そして中には平均以上の跳躍能力を持つ馬がいる。
ヤノスはNASS(北米シャギャ協会)に登録されており、その血統書によると父方の曾祖母の2代前の雌馬はSHAGYAXXXである。一方は母方のほうを見ると、曾祖母はまさしくバボルナd-sh-A1190という牧場の名前自体が付けられている。一方の曾祖母の2代前の雌馬はSHAGYAXXXUである 北米では、シャギャ種唯一の100マイルを完走したエンデュランス・ホースであったが、縁あって、当牧場にやってきた。 当牧場がシャギャ種の種馬導入に熱心であったのは、蓮見が所有し、現在もエンデュランスに競技にともに戦っているカメオが理由である。この馬は、アラブ種とシャギャ種の混血である(シャギャ種もアラブ種であるという点では混血というのは矛盾しているが、純粋血統培養という観点から行くと、混血に違いない)。このカメオの強さ、たくましさを再現したいとの考えが大きい。なお、照月湖CEI☆☆☆100マイルエンデュランス大会の審判団長であり獣医でもあるトムリンソン氏によれば、「エンデュランスで強い馬は、純血アラブよりも混血だろうな」ということである。
2010年1月6日、腸ねん転、腸閉塞と思われる疝痛にて死亡。アイマとの間にできた息子ラーング誕生のわずか1週間前のことだった。 |
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